事例1350
交通事故訴訟★死亡事故・高齢男性・保険会社提示「約2435万円」→弁護士依頼により「約1065万円増額」した「約3500万円」で和解解決
被害者:高齢男性、熊本県内在住
結果:死亡事故
《ご遺族様からの法律相談~弁護士の回答と解決方針》
ご遺族様から、「保険会社の示談提示額は妥当か」と、ご相談を頂いた交通事故です。
弁護士は、事案を検討した上で、「適正な示談金額とは言い難い」と判断しました。
その旨を、そう考えられる理由から、ご遺族様にご説明し、
方法論として、「訴訟を提起して、訴訟上の解決を図る」ことをお勧めしました。
《保険会社には内部事情(裏事情)があります》
人生の途中で、生命を絶たれてしまった被害者様や、大切な方の突然の死去に苦しんでおられるご遺族様がおられるので、
聞いて気持ちのよい話ではありませんが、
保険会社の内部事情(裏事情)として、
「保険会社は、いったん支払った示談金のうち、いくらを自賠責保険から回収できるか(=自社の最終負担額がいくらになるか)」を計算しています。
裁判所が関与した場合と関与していない場合とでは、「自賠責保険からの回収可能額が変わってきます」ので、
特に、自賠責保険の限度額(支払額ではありません。)との関係が問題になりやすい、ご高齢の方の死亡事故の場合、
保険会社としては、訴訟を提起されたほうが、賠償額を支払いやすい、ということもあります。
《弁護士の活動~熊本地方裁判所への訴訟提起→訴訟上での和解解決》
ご遺族様には「速やかに解決したい」ご意向がおありでしたので、
出来るだけ「早期の解決」を目指し、
熊本地方裁判所への訴訟提起と訴訟上での主張立証活動を行いました。
その結果、
訴訟提起から「3か月強」で、
「約3500万円」の賠償額を加害者側(実質的には保険会社)が支払うという内容で、訴訟上の和解がまとまりました。
保険会社の示談提示額が「約2435万円」でしたので、
「約1065万円の増額」ができたことになります。